楽観視できない人民元の切り下げ。オセアニア通貨は特に悲観的

By: Alberto Carrasco-Casado

東京株式市場が終了しました。日経平均は-327円の20392円で大引けしました。朝は2桁のマイナスでスタートしましたから、下落は相当なものです。こんなすごい下落になったわけは前日に切り下げられた人民元が関係しています。8月8日に発表された中国輸出の低迷を深刻に捉えて思い切って切り下げることを決意したそうです。その人民元が今日も安くなったことでパニック売りが起こりました。中国指標は全体的に低調だけど、本日の14時30分に発表された中国指標の小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資はどれをみても市場予想を下回っています。

だけど積極的なリスク回避の動きは見られていません。関心は人民元なので、あまり材料視されなかったのだと思います。だけど、指標の悪化でますますオセアニア通貨は上に行くことができなくなってしまいます。これ以上人民元が安くなるようなことがあれば、オセアニア通貨以外にも影響がでてきます。米国の利上げ時期が遅れる可能性が高まり、市場心理が悪化します。利上げが遅れる可能性が高まるとユーロのほうに関心が向かって買い戻されるようになります。

今買われている米ドル円が今のようには買われなくなるかもしれません。日経平均は下げるし、中国株ももちろん下げる。すると、当然オセアニア通貨は下げるでしょう。東京時間の値動きは不安定になりトレード出来なくなります。圧倒的に不利な相場になることは間違いないですね。米ドル円がダメになり、豪ドル円もニュージーランドドル円もトレードに向かなくなれば、出来る通貨はクロス円だとユーロ円とポンド円です。どちらも値動きが大きくて深い損切りになりやすい通貨。この2つが私はとても苦手です。待っていても状況が一向に良くならない場合、思い切ってユーロ円をやるか、しばらくのトレード中止を決断するのどちらかです。絶対に今のような状況で豪ドル円をやるのなんて無理。相場状況によって出来る通貨が限られてくるのは辛いものです。こんなときに得意な通貨をたくさん持っていれば有利。

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